アニメ『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』第9話 感想【乙女ゲーヒロインを助けてしまったモブキャラの決断は―】
前回の第8話で、オリヴィアから、悲痛な思いをぶつけられたリオン。
これにはリオンも、すっかりまいってしまい、リオンとオリヴィアの間に距離が生まれてしまったように感じました。
リオンの心の中は、あまり描かれないため、見ているこちらはモヤモヤしてしまいます。
#09 都合のいい女子ですから あらすじ
前回、奇襲を仕掛けてきた空賊を撃退して、カーラの過ちとステファニーの悪だくみを知ったリオンたち。
空賊の本体を撃って、ゲーム上、大事なアイテム「聖なる首飾り」を、オリヴィアのためにリオンは取り戻したいと思っています。
でも、オリヴィアの悲痛な思いを知って、リオンは何か思うところがある様子。
離れていく2人の距離
今回はリオンの心情が、第9話の話の流れと一緒に描かれているなと感じました。簡単に振り返りながら、見ていきましょう。
覚悟の違い
夜の甲板にて。ひょんなことからブラッドと戦うことになったリオン。
公式サイトより
マリエに真摯に向き合うブラッドの姿を目の前で見て、リオンは自分のオリヴィアへの態度と照らし合わせてしまいます。少しずつ、リオンが何かを決意していきます。
このあたりは、心なしか重い空気がずっと漂っていて、嫌な予感しかしません。先を観るのが怖いような観たいような…。
リオンの決意
空賊の襲撃に、ブラッドとグレッグは出撃したいとリオンに申し出ます。
そこには、遊び半分で空賊退治に参加していた面影はなく、精神的に成長した命を懸けて戦おうとする2人がいました。
公式サイトより
逆に、リオンはオリヴィアとのことで精神が乱れるのか、相手を馬鹿にする余裕もなく、いつもよりも荒々しく戦います。
襲い掛かる空賊から、オリヴィアを守ったブラッドとグレッグを目撃したリオン。
―ヒロインを守る、乙女ゲームのヒーローたち―
リオンにとってその光景は、たとえチート並みに強くても、自分はただのモブキャラだと突き付けられた瞬間だったのかもしれません。
その後、荒れに荒れまくって空賊のリーダーをいたぶるリオンの姿は、目も当てられないもので、リオンの心を映しているようでした。
オリヴィアの悲しそうな顔とリオンのいたぶる姿を交互に映すシーンは、見ていて辛かったです。
公式サイトより
そして、オリヴィアがブラッドの傷を癒す姿を見て、「お似合いだ」と感じ、これが正しいと納得したリオンは、「オリヴィアさん」呼びに戻ってしまいました。
戻ったのは「モブキャラはヒロインの傍にいてはいけない」と、リオンがオリヴィアから距離をとることを決意した気持ちのあらわれですね。
わぁ~、どんどん悪い方向へ転がっていく。すれ違っていくリオンとオリヴィア。この状態をどうやって打破するのか、打破するんですよね?
ルクシオンとの会話から
リオンの真意は一体どこにあるのでしょう。
オリヴィアのことを、「ペットだ」「都合のいい女子だ」と言ってけなした、ルクシオンを殴ったリオン。
公式サイトより
それこそが、リオンの本音と私には思えたのですが、どう感じましたか?
ダイジェスト
その後は、時間の関係もあってか、ダイジェストのような流れでした。ダイジェストで気になったシーンを、少しだけ振り返ります。
ステファニー捕まる
オフリー伯爵家のステファニーは、ミレーヌ王妃やアンジェリカの父に追い詰められて捕まったようです。
結局、ステファニーとは何だったのか。3人の中をごちゃごちゃにかき混ぜて、やりたい事だけやって、ちゃっちゃと捕まっちゃいました。
ちょっと消化不良です。アンジェリカを目の敵にしていたのも、理由は分からずじまい。ただ気に入らなかっただけ、なのでしょうか。
リオンとアンジェリカ
そして、オリヴィアを泣かせたとして、駆けつけたアンジェリカにリオンが平手打ちされるシーン。
リオンとアンジェリカは、それぞれオリヴィアと距離ができてしまっているワケですが、この2人がどう接するのか、知りたかったです。
本音を言うと、ダイジェストじゃなく、セリフ有りで観たかったのですが、第10話までお預けですね。
まとめ
オリヴィアからの悲痛な心の叫び、ルクシオンからの忠告、ブラッドとグレッグの成長、自分がモブであることの再認識と、ゆっくりと、リオンがオリヴィアから離れる準備が整えられていくのは、観ていて心が沈みました。
今回は、全体的にルクシオンとの会話が多い回でした。
ルクシオンはAIとは思えないほど、リオンを理解していて、中に小さな小人でも入っているのではと思ってしまいます。
早くこの暗い状態が終わるといいですね。
次回は、修学旅行のようです。次回予告では、リオンが怪我して捕まっているように見えるのは、なぜ?
この次の第10話はこちらから
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