琴浦さん【人の心が読めるJK琴浦さん。ギャグ漫画なんだけどちょっと怖いと思う人も…】アニメ感想
もし、人の心が読めたら、あなたはどうしますか?
人の心が読めるなんて気持ち悪い、と嫌がりますか。それとも「ラッキー♪」と存分に利用しますか?
この琴浦さんを読むと、少しだけそんな疑似体験をできるかもしれません。
琴浦さんとは
「琴浦さん」とは、ウェブコミック掲載サイト「マンガごっちゃ」で掲載されていた、えのきづさんによる漫画です。主に4コマ漫画です。
えのきづさんによると、コミックマーケットで担当の方に声をかけられ、「琴浦さん」の商業出版に至ったのだそうです。
2013年にはアニメ化もされました。中島愛さんが歌うOPの「そんなこと裏のまた裏話でしょ?」は、なかなか強烈な曲ので、興味がある方はぜひ聴いてみてください。
あらすじ
翠ヶ丘高校に転校してきた琴浦春香は人の心が読める高校生の女の子。
しかし、人が話しているのか、心の声なのか区別がつかず、周囲の人間とのトラブルが絶えません。人と仲良くなることを諦めていた琴浦さん。
そんな彼女の隣の席の真鍋義久は心が読めるなんてと、かかわらないようにしていました。
公式サイトより
でも、なぜだか気になって、試しに琴浦さんのちょっとエロスな妄想をしてみると―。
そんな2人の出会いから始まった、オカルトだけどコミカルで、ちょっと怖い。でも、続きが気になるそんなお話です。
琴浦さんの魅力
琴浦さんは、心が読めるせいで誤解されることが多く、悲しい思いをしてきた暗い闇の部分と、元々のとっても明るい女の子の部分が混在しています。
今回は、明るい部分について触れていきましょう。
可愛さ
まず、目がいくのは琴浦さんの小動物のような可愛さです。
真鍋にエロスな妄想をされて、心を読めるがゆえに、顔を赤らめて「やめて~~~~っ」とプンプン起こる琴浦さんは、ついニヤニヤして見てしまいます。
公式サイトより
ちょっとドジっ子で涙もろいところも愛らしく、真鍋が誰かにデレデレしていると、やきもちを焼いて冷たくなったり、でもやりすぎたかなと甘やかしたり。
公式サイトより
この2人のやり取りは、見ていて笑顔になる部分が多いです。
けなげさ
琴浦さんは、見た目はか弱い女の子ですが、実は芯が強く、真鍋やESP研究会の仲間たちの力を借りて、立ち向かっていく強さを持っているのです。
友人がひどい目に合っていると放っておけない、自分のことは後回しにして相手をいたわる、そんな琴浦さんのけなげさに心を打たれます。
ただのギャグ漫画ではない
冒頭で「人の心が読めたらどうしますか?」と聞きましたが、逆の立場ではどうでしょう。
もし近くに、心が読めるという人間がいた場合、あなたは近づきますか?
最初は面白がって話しかけるかもしれません。でも「あ、この人、本物だ」と気付いたら、自分の心を読まれたくないと、避ける人も多いのではないでしょうか。
そんな人の心が読める能力を題材にしている「琴浦さん」。絵の雰囲気を見ても、コミカルで学園モノで楽しそうに見えますが、意外とシリアスなシーンも多いです。
公式サイトより
心を読むということは、人が普段隠している、見せることのないドロドロとした部分もさらけ出されます。そのため、トラウマ演出が多いということで、中には「琴浦さん」が苦手な方もいるのだそう。
えのきづ先生は、琴浦さんを通して、人間の辛辣な部分を少しだけ見せているのではないかと思います。
エロスの貴公子 真鍋義久
そこでとても大事なのが、真鍋という存在。
真鍋は基本、琴浦さんのエロスばかり考えているようですが、彼がいることで救われていることは多いです。もちろん、琴浦さんも。エロスで場を和ませます。
エロスは真鍋にとって、好きな子をからかいたい、いじめたい、かまってほしいという愛情表現のようなものなのでしょう。
公式サイト より
アニメでは、真鍋役の福島潤さん【この素晴らしい世界に祝福を!(cv.カズマ)、弱虫ペダル(cv.鳴子章吉)】の声が、非常にマッチしていて、単純明快で本能に忠実なエロスを見事に演じられています。
まとめ
全体的に見ると、ギャグパートよりもシリアスパートの方が多く感じます。
登場人物の中には、心に傷を負った人物もいて、結構えぐい内容もあるので、楽しい漫画が多い4コマ漫画としては異例かもしません。
私はそういう部分も含めて琴浦さんの魅力だと思います。
「琴浦さん」は苦手な方もいるらしいので、今回は何だか真面目に語ってしまいました。その割にエロスを連呼してしまってすみません。
琴浦さんという、心の読める可愛い女の子に興味がある方は、ぜひ「琴浦さん」を手に取ってみてください。もちろん、エロスの貴公子・真鍋に興味を持った方もぜひ。
♦学園モノのおすすめ