昭和元禄落語心中【昭和の雰囲気漂う、人生を落語に捧げた男の物語】アニメ感想
「昭和」というと、どの時代を思い浮かべますか?
昭和生まれならその時代。生まれていなかったら資料映像や写真で見た何となくのイメージとなるのではないでしょうか。
この作品の物語の始まりは昭和50年頃。そして昭和30年へとさかのぼり、平成初期の頃までの話となっています。
その「昭和」の時代を生きた、落語を愛した男の物語です。
『昭和元禄落語心中』とは
作品の概要
2018年にはNHKでドラマ化もされています。
アニメ概要
公式サイトより
第1期が2016年の冬アニメ、第2期が2017年の冬アニメ『昭和元禄落語心中-助六再び篇-』としてアニメ化されています。
アニメーション制作はスタジオディーン。監督は畠山守さん。
【キャスト】与太郎/関智一さん、有楽亭八雲/石田彰さん、小夏/小林ゆうさん、助六/山寺宏一さん、みよ吉/林原めぐみさん
あらすじ
刑務所の慰問会で聞いた有楽亭八雲(ゆうらくていやくも)の落語が忘れられない与太郎は、出所した足で八雲の寄席(よせ)へと向かう。
与太郎は八雲の弟子にしてもらえるように必死で頼み込み、八雲の唯一の弟子となった。
公式サイトより
八雲の家には養女の小夏も住んでおり、小夏は八雲のことを憎んでいるように見える。小夏は、なぜこれほどまでに八雲を憎んでいるのか。
その理由は、八雲の落語を語るにはかかせない「助六」という人物が深く関わっていたー。
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おすすめポイント
アニメと落語を楽しめる
落語をテーマとした作品ですので不安な方もいるかもしれませんが、落語初心者でも楽しめるつくりになっています。
言葉だけでなく、作画や演出で落語を分かりやすく伝えてくれます。「寿限無」や「死神」、「居残り」など有名な落語が登場。
公式サイトより
落語に身を捧げた男の人生
八雲を中心に、現代から過去・未来へと話が紡がれていきます。
公式サイトより
第1期は、ライバルであり親友でもある助六、恋人のみよ吉(みよきち)が八雲とどんな関係なのか、そしてどう変化していくのかがゆっくりと語られます。
公式サイトより
第2期は現代へと戻り、与太郎が弟子入りしてから10年が経ち、落語の在り方も変わっていきます。そして年をとった八雲は、あることに悩まされ始めるのです…。
女の復讐
恐ろしいと思うのが、みよ吉という女性です。
公式サイトより
この作品において、少し不気味なオーラを放つみよ吉。絶望したみよ吉が八雲にどう復讐するのか、女の恐ろしさを体験できます。
落語という楽しい話だけでなく、人の心のドロリとした部分までしっかりと描かれています。
衝撃のラスト
第1期も第2期も衝撃のラストを迎えます。といっても、1期と2期では衝撃の意味合いが違っているんです。
1期はそれまで積み重ねたものが壊れるような、声を失うような衝撃。
2期は、ある人物から驚きの事実が語られ「えぇぇっ⁉」と声を出して驚いてしまう衝撃。アニメを見てから数年経っても、あの時の驚きは鮮明に覚えています。
その驚きのせいか、何年たっても忘れられない印象深い作品として、今も私の心にしっかりと刻まれています。
昭和の香り漂う非常に面白い作品ですので、興味のある方はぜひご覧ください。
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