パリピ孔明【諸葛孔明が現代の日本の渋谷に転生。軍師として歌手の女の子に仕える⁉】アニメ感想
個人的に、今期アニメのダークホース的存在なんじゃないかと思っています。
『パリピ公明』というタイトルだけでは、「何か孔明がパリピな感じかなー」と勝手に予想して完結してしまいそうですが、実際見ると渋谷と三国志を上手く絡めていて、とても面白い作品だと思いました。
『パリピ孔明』とは≪あらすじ≫
中国の三国時代の蜀(しょく)の軍師・諸葛孔明(しょかつこうめい)が、現代の渋谷に転生。
偶然、クラブで聞いた月見英子という歌手を目指す少女の歌声に惹かれ、彼女を有名な歌手にするべく、今世では英子の軍師となって天下を取ってしまおうという話です。
三国志を知らなくても楽しめる
私は、三国志の知識が全くないわけでも、がっつりあるわけでもない中途半端な知識を持つ者ですが、孔明は昔の中国の軍師だということさえ理解していれば、楽しめる作品だと思いました。
三国志の話題
もちろん、たまに三国志の話題が出てくる時もあります。ですが、そこで「あーわかる!」とならなくても、問題ないです。
実はその話題が今回の話の重要なヒントの時もあって、三国志に共感を持たなくても、アニメのストーリーとしてその三国志の話題を楽しめるつくりになっています。
舞台は渋谷のCLUB「BBラウンジ」
ダンスや派手な色彩を使ったクラブ感は、アニメだからこそできる表現です。また、他のアニメではあまり聴くことのないクラブミュージックは、この作品の魅力のひとつです。
歌唱パートは96猫さん
月見英子役は、演技は本渡楓さん、歌唱パートは歌い手の96猫さんのダブルキャストです。
配役が分かれていると、違和感を感じることもあるものですが、お2人の声質が近いのか違和感はほとんどありません。歌唱パートを担当する96猫さんの歌声に聞き入ってしまいます。
個性的なキャラクター
パリピ孔明は、個性的なキャラクターが多いです。そんな個性的な面々をさらに魅力的に引き立たせるキャラクターデザインも必見です。
また、英子に立ちはだかる壁として、英子より格上のアーティストたちがでてくるのですが、それぞれ癖があって一筋縄では行きません。
そのアーティストたちに孔明が臆せず、向かっていく姿は、今度はどんな風にして勝つのだろうと期待してしまいます。勝つこと前提なのが不思議ですが。
月見英子
歌手を目指す英子ちゃんのくるくると変わる表情は、ひとつひとつが丁寧で愛がこもっているなと思いました。
いつも楽しくしているように見える英子ですが、悲しい過去もあるようです。本渡楓さんの明るくて優しい声が、英子ちゃんの人の良さを出していて癒されます。
諸葛孔明
諸葛孔明役は置鮎龍太郎さん。置鮎さんの飄々とした喋り方が、計略だけでなく柔軟な発想で物事を解決してくれそうで、安心して見ていられます。
置鮎さんはアニメやゲーム、ドラマCDなどで三国志のさまざまな役をなさっているのですね。だからこそ、この安心感なのでしょうか。
エンディングは気分上々↑↑
エンディングの96猫さんが歌う「気分上々↑↑」は2006年にヒットしたmihimaruGTさんの「気分上々↑↑」をカバーしたものです。
令和になってもテンションの上がるいい曲ですね。とても作品に合っていて、この曲を聴くと、パリピ孔明の曲はこの曲しかないと思ってしまう選曲です。
アニメの最後からこのエンディングへの曲の入り方がいいですよね。
こちらは、イントロではなくスクラッチで入る形ですが、シティハンターの「Get Wild」のように、いつの間にかスッと入るんです。(分かる人少なかったらごめんなさい)
このエンディング。実は、ストーリーが進んで登場人物が増えるごとに、進化していっているんです。
進化していくのは、エンディングのアニメーションと歌っているメンバー。いろいろなパターンを楽しめて、何回見ても楽しめます。
まとめと感想
パリピ孔明の第1話は孔明と英子の出会いで、これからどうなるんだろうという感じで終わります。
第2話では、どうして孔明なのか、なぜ英子の元へやってきたのかが、何となく分かって「なるほど!」と思いました。そしてこれから孔明が英子をどんな歌手へと導くのか、とても気になり始めました。
音楽が好きな方、してやったりな策略モノが好きな方、三国志は分からないけどちょっと気になっている方、もちろん三国志大好きな方におすすめのアニメです。
孔明が英子を導いていく姿を、ぜひアニメで見てみませんか。
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