陰の実力者になりたくて! 第1話感想【厨二病転生者のごっこ遊びから始まった悪との闘い】アニメ感想
『陰の実力者になりたくて!』は、陰の実力者になりたい厨二病の少年の、周囲を巻き込んだシリアスコメディ?です。
『陰の実力者になりたくて!』とは
簡単な説明
「陰の実力者になりたくて!」は、「小説家になろう」で逢沢大介さんが掲載している小説です。
ライトノベル&マンガ化しており、2022年秋にアニメ化されました。
あらすじ
主人公は陰ながら事件を解決する陰の実力者に憧れる現代の厨二病の高校生。
そんな主人公は、平凡なモブを装いながら、陰の実力者になりたくて、あらゆる武術を習得。それでも足りない主人公は、魔力の習得に励みます。(※現代です)
しかし、トラックにひかれてあっけなく死亡。
すると、魔力のある異世界の男爵家の長男、シド・カゲノーに転生。シドは、転生した今世でも平凡を装いながら、陰の実力者になりたくて、修練や実験を繰り返す日々を送ります。
ある日、夜盗狩りついでに助けた女の子に、シドは「俺は陰の実力者として、ディアボロス教団と戦っている」と厨二病設定を楽しく演じます。
ーーすると、教団は本当に存在していたのです。
第1話感想「嫌いなクラスメイト」
クラスメイトから見た主人公
漫画を読んでいたので内容を知っていたのですが、髪の長い女の子のシャワーシーンから始まって、
「あれ?これって陰の実力者のアニメ?私の知ってるのと違う」とアニメ名を確認しました。
物語の始まりが主人公の目線ではなく、クラスメイトから見た主人公という目線。
しかも、そのクラスメイト・西野アカネ役が堀江由衣さんということで、楽しく見られました。
名前を覚えてくれないカゲノ君
美人でお金持ちで芸能人な西野さんは、誰もが羨望のまなざしで見る存在。でも、カゲノ君にとっては、そんなことはどうでもよくて、名前も覚えてくれない。
西野さんが誘拐され、カゲノ君が助けた翌日、何事もなかったように登校した西野さんとカゲノ君。
カゲノ君が西野さんの名前を1回で言えたことで、西野さんは何となく何か変わったことに気付きます、でも…。
主人公死亡
―カゲノ君はトラックに轢かれて亡くなってしまう。
カゲノ君が生きていれば、西野さんがヒロインで、まったく違うアニメとしてありそうな、そんな展開の第1話でした。とても面白かったです。
2話からは、転生後のお話ですね。ここからは、転生後の内容についてです。
厨二病な主人公、シド・カゲノーについて
なぜか前世から核爆弾に対抗心を燃やす主人公。シドは強くなるためなら、普通に人も殺せるタイプ。
公式サイトより
ただ、彼は最初から強かったわけではなく、その強さは前世からの努力の上に成り立っている。CV.山下誠一郎さん。
公式サイトより
ある場面での、王女様との努力に対する会話は、陰の実力者として努力する姿を見せないシドの本心が垣間見えるシーンなのでお見逃しなく。
おすすめポイント
シャドウガーデン
シャドウガーデンは、シドが厨二病のノリで適当につくった、魔人ディアボロスの復活を阻止する組織の名前です。
公式サイトより
このシャドウガーデンは、いつの間にか実在する組織となり、シドが知らないところで、組織はどんどん大きくなっていきます。
ズレた会話
皆で厨二設定のごっこ遊びを楽しく演じていると疑わない主人公・シドと、本当にディアボロス教団と戦っている側近の女性陣との、かみ合っているようでかみ合っていない会話のズレが面白いです。
公式サイト より
それでも、会話が成り立って話が進んでいくところは「主人公気付いて」「主人公はいつ気付くんだろう」と考えてしまいます。
弱者を演じるシド
シドは、本当は桁外れに強い実力者なのに、陰の実力者になりたくて、普段は弱いふりをしています。
ただ弱さもプロ並みに表現したいシドは、やりすぎて、さらにおかしなことに巻き込まれがちです。
コミック版の色彩豊かなイラスト
坂野杏梨先生の絵がとてもきれいです。剣で戦うシーンも多いのですが、動きがあって迫力があります。それと、シドの主人公らしからぬ、あくどい顔もたまりません。
私はカラーの表紙絵が好きです。特に青色の使い方がきれいだなと思っています。そして女の子たちがとても可愛いんですよね。
まとめ
「陰の実力者」というタイトルから、ダークヒーローでシリアスな作品かと思いきや、日常パートはギャグ多めでテンポもよくコミカルな展開でツッコミどころが多く、クスリと笑ってしまう要素も多くあります。
公式サイト より
陰の実力者になりたくて!なりたくて!なりたすぎて、周りが見えていない主人公と、主人公を取り巻く周囲の織りなすシリアスコメディ?です。
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