アキバ冥途戦争 最終話【萌えも暴力も悲しみも笑顔もすべて詰まった、衝撃的な最終話】アニメ感想
アキバ冥途戦争もついに最終話です。
前回、嵐子が背後から何者かに刺された続きです。
毎回衝撃的だったアキバ冥途戦争。一体どんな最終回を迎えるのでしょうか。
最終話「萌えの果て」
嵐子の死
病院でも葬式でも嵐子の遺体は映らなかったので、まだ望みはあるかもと思ったのですが、残念ながら嵐子は亡くなっていました。
公式サイトより
実はこのアニメ、キャラが死亡するとその役の声優さんの死亡コメントが発表されます。嵐子役の佐藤利奈さんのコメントも出ちゃったんですよね。
フェイクだって信じてたんですけど、そんな生易しくはなかったでした。
殺した犯人
嵐子を襲ったのは、第1話で嵐子に全滅させられたメイド喫茶・ちゅきちゅきつきちゃんのメイドでした。
嵐子を襲った理由は、自分の居場所を壊されたから。
ちゅきちゅきつきちゃんのメイドは、嵐子を殺しても「私はケダモノじゃない!」と訴えます。←このセリフが意外と大事なんです。
メイド対決
凪率いるケダモノランドグループが、とんとことんを襲撃しに来ると知ったなごみたち。
嵐子が死んだことで、なごみも銃を持ち、殺しもいとわないメイドになりかけましたが、嵐子との楽しかったメイドの日々を思い出して、ご主人様を楽しませるのがメイドだと思い直しましたね。よかった。
公式サイトより
襲撃当日。
襲撃に来た凪たちを、銃ではなく笑顔で迎えるとんとことん一同。
ご主人様をにこやかにおもてなしするように接する なごみたちと、殺気立っている凪たちの温度差が、変な雰囲気を生んで怖かったです。
凪の過去についても触れられました。その中で、凪にとって嵐子は憎むべき対象であり、ライバルであり、でも憎み切れない妹のような存在なのだと分かりました。
公式サイトより
なごみは腹部に凪の撃った銃弾を受けます。それでもパーフェクトに曲を踊り切った なごみに敵であるメイドたちからもチョロチョロと拍手が…。
その なごみの姿に、嵐子を重ねた凪は、さらになごみに4発、撃ちます。
あえて なごみは映さずに、とんとことんのメンバーの叫び声が聞こえる演出が、どういう状況か分からなくて逆に怖かったです。
なごみは凪を変えることはできなかった。そう思った時。
凪の頭に銃弾がー。
ここで私は、嵐子が生きていてなごみを助けてくれたのだと思いました。でも凪が見つめた先にいたのは、
「ケダモノじゃない!」と言っていたちゅきちゅきつきちゃんのメイド。
なごみのメイドとしての萌えを貫いた生き様に共感を得て、ケダモノでないからこそ凪を撃ったということなのだと私は受け取りました。
さらに、パンダの御徒町さんが竹で凪の心臓を射抜き、、、ここでエンディングへ。
エンディングはこれまで嵐子が歌っていましたが、嵐子の替わりになごみが歌っていました。替わった意味はエンディング後に分かりました。
後日談と最後まで見た感想
2018年 秋葉原。
あの事件から19年後の話です。
登場したのはスーツ姿のなごみ推しの青田と緑川、と若い後輩。青田と緑川は「秋葉原は昔は物騒だったんだよ~」と後輩に話します。
後輩は信じられないといった様子です。ということはもう、秋葉原で抗争はないということ?
3人がやってきたのは、メイド喫茶「ニューとんとことん」。ニューが付いているのがいいですね。
そしてそして、車いすで華麗に登場したのは、嵐子と同じ36歳になった なごみです。
顔も声も大人の女性になってる‼ 若い時よりもキラキラしていて可愛い! 車いすの車輪にはとんとことんのメンバーのシールがいっぱい張られています。
前髪には嵐子が死ぬ間際にくれたヘアピンが光っていて、嵐子の意思を継いだのだと、2人の絆を感じるそんなラストでした。
凪の死をもって、任侠なメイドの世界は終わりを告げ、最終的に、私たちのよく知る萌え萌えキュンキュンなメイドの世界になったんですね。
私は初めて「アキバ冥途戦争」を見たとき、いっぱい死ぬしなんちゅうアニメが始まったんだと思いました。
そのはずだったのに、最後まで1話も中だるみすることなく夢中で見られて、これで終わってしまうのが今はすごく淋しいです。
「アキバ冥途戦争」は、今まで見てきたアニメのどの作品とも被らない新しいストーリーでした。
公式サイトより
作品には「萌えと暴力」がテーマとしてあったわけですが、2つが合わさることで、どうなるかなんて私にはさっぱり見当もつきませんでした。
しかし、その2つが一緒になり、ラストのなごみの笑顔を見て、言葉では言い表しにくい不思議な幸福感を得ることができたと思います。
オリジナルアニメだからこそ、原作にもネタバレにもとらわれることなく、皆を平等に驚かせることができたのかもしれません。
ずっと気性の荒い激しいアニメでしたが、とても優しい終わり方を迎えましたね。やっぱり「萌え」は正義です!
とても満足のいく最終回でした。ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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